タイトル | 幻波界シーン004 | ||||
タグ | *小説 *ファンタジー *幻想的 *空想 *架空 *小説家になろう *小説挿絵 | ||||
コメント | 塔に足を踏み入れた瞬間、鋭く差し込む光に視界が白く染まり、 思わず目を細める。 築半世紀以上は経っているのだろう。 壁や床の石材は深くひび割れ、苔が静かに浸食を進めている。 その隙間からは、まるで石を押しのけるようにして草木が芽吹いていた。 円形のホール中央には、巨大な苔テラリウムを思わせる異形のオブジェが鎮座し、 そこから頭上に浮かぶ、ガラス質の透明な球体へ向けて、 緑色の稲妻――あるいは電磁的なエネルギーの奔流――が絶え間なく流れ込んでいる。 やがて球体から天へと立ち昇る、一本の光の柱が、天空を貫いていた。 |
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iコード | i961369 | 掲載日 | 2025年 05月 07日 (水) 00時 35分 02秒 | ||
ジャンル | イラスト | 形式 | JPG | 画像サイズ | 800×800 |
ファイルサイズ | 356,157 byte |
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