幻波界シーン004 お気に入り画像登録
幻波界シーン004

登録 タグ *小説 *ファンタジー *幻想的 *空想 *架空 *小説家になろう *小説挿絵
編集を行うにはログインしてください

投稿日時
2025-05-07 00:28:40

投稿者
プロフィール画像
石野颯希

このユーザのマイページへ

お気に入りユーザ登録
投稿者コメント
塔に足を踏み入れた瞬間、鋭く差し込む光に視界が白く染まり、
思わず目を細める。

築半世紀以上は経っているのだろう。
壁や床の石材は深くひび割れ、苔が静かに浸食を進めている。
その隙間からは、まるで石を押しのけるようにして草木が芽吹いていた。

円形のホール中央には、巨大な苔テラリウムを思わせる異形のオブジェが鎮座し、
そこから頭上に浮かぶ、ガラス質の透明な球体へ向けて、
緑色の稲妻――あるいは電磁的なエネルギーの奔流――が絶え間なく流れ込んでいる。
やがて球体から天へと立ち昇る、一本の光の柱が、天空を貫いていた。
→画像情報ページへ
最大化 | アクセス解析 | ユーザ情報

メッセージ送信
▽この画像のURL(リンクについて)▽


▽この画像のトラックバックURL▽(トラックバックについて)


情報提供